手元供養のデメリット4つ

コラム

1.家族・親族の理解を得るのが難しいこともある

手元供養の最大のデメリットは、家族や親族の理解を得られないこともあることです。
遺骨は家族・親族の一同のものになります。手元に残すためには、家族・親族の賛同が必要です。
手元供養はまだまだ新しい供養のスタイルなので、なかなか年配の方には受け入れてもらえないなどのこともあります。昔から墓に入れないといけないなどの言い伝えがあるからだと思われますが、しかし、これは言い伝えのだけであって、根拠などもなく、仏教的に違法ではありません。
事前に話し合って、しっかり理解してもらう必要があります。

2.他の人がお墓参りをしにくい

手元供養にする場合墓地にお墓がないので、故人と親しかった友人や遠方の親族などはお墓参りしにくくなります。
故人の親族の家にお骨があると思うので、家まで行かなければお墓参り・故人に手を合わせることができなくなります。親しくない人の家に上がるのはなかなかハードルが高いので、お墓参りしにくいと感じる方もいるかもしれません。葬儀のときに手元供養が決まっていれば、お墓参りされそうな方には「お気軽にお越しください」などの言葉がけがあると、お墓参りに来やすくなるかもしれません。

3.津波などの災害が自宅に見舞われたら、紛失する可能性がある

津波や火事などの災害が起これば、遺骨が波にさらわれたり、火事で燃えたりして、遺骨がなくなるかもしれません。お墓があってそちらにも納めていれば、もしもなくなってしまったとしても墓地に遺骨が残っているので問題がないかもしれませんが、手元供養の場合他に納めていないので、全てがなくなってしまいます。災害などが起こった場合も考えたうえで決めた方が良いと思います。

4.管理ができなくなったら供養品をどうするのかを考えておく必要がある

手元供養で遺骨を管理していた方が亡くなった場合、他に管理する方がいなくなったときはどうするかなども考えておかなければなりません。管理していた人が亡くなったときは、亡くなった方と一緒に棺に入れて供養する、もしくは管理していた方の親族が管理するといった選択肢があります。
手元供養を選ぶときは、ご自身が管理できなくなったときのことを考えて、決めておく必要があります。

まとめ

手元供養のメリット・デメリットをお伝えしてきました。メリットもデメリットもありますが、故人を1番近くに感じられる供養方法です。どうしても誰かが亡くなったという事実は受け入れ難いと思います。
ご自身の納得がいく供養方法を選んでみてください。