手元供養・家墓のメリット・デメリット

手元供養・家墓にするメリット・デメリットはなんでしょうか。
まず手元供養・家墓のメリットからご説明します。

手元供養・家墓のメリット

手元供養・家墓のメリットは4つあります。

  • 故人を身近に感じることができる

近年では、お墓が多様化してきて、墓石の形も昔ながらのものではなく、洋風のものや故人の好きだった趣味に合わせて、形を変えたりしています。散骨や樹木葬なども増えてきて、お墓に納めるということ自体に捕らわれない考え方に変わってきました。現代の時代背景に見合わせて、スタイルも変わってきています。その結果、手元供養・家墓を選択する方が増えました。形やスタイルが変わっても亡くなった方を偲ぶ気持ちや供養したいという気持ち自体は変わりません。1番、故人を身近に感じることができるのは、家に墓を置く家墓でしょう。毎日手を合わせることができます。また、アクセサリーとして持ち歩くのも、おすすめです。身につけているときは、いつでも故人を感じることができます。

  • お墓の管理をしなくてもいい

お墓が遠くてなかなか行けない・転勤がある仕事に就いているなど、足腰が弱いなどの理由からそもそもお墓に行くことが難しいという方もいると思います。通うことができても、墓の掃除・草むしりなど、しなければいけないことはたくさんあります。家墓であれば、お墓に行かなくても家に墓があるので、わざわざ寺院や霊園に行かなくても大丈夫です。今は元気でも、将来的に足腰が衰えたときなども問題ありません。お墓を管理する人の負担も減ります。

  • コストを抑えることができる

お墓を購入しなければならないのであれば、お墓の土地代として永代使用料と墓石代が必要になってきます。お墓を都会に建てるのか、都会に建てるのかによりますが、100万円から300万円ほどかかってきます。しかし、家墓の場合は、高くても数十万円程度です。霊園やお寺にお墓を管理してもらうわけではないので、管理費なども必要がありません。管理の負担もありませんが、金銭的な負担も残された側にかからない供養方法となっています。

  • 宗教や宗派に左右されない

お墓やお葬式は宗教や宗派によってスタイルや方法などが変わってきます。故人は○○派で、自身はまた別の宗派ということもあるでしょう。そんなとき、故人の宗派に合わせると思いますが、自身は違うのにと思うこともあるかと思います。しかし、家墓であれば宗教や宗派は関係ないので、宗派がちがうなどの問題もないかと思います。どんな宗教・どんな宗派でもできて、方法は同じなのです。また、仏壇よりも装飾品などがたくさんないので、手軽です。もし宗教の違いなどがある場合は、家墓にするといいかもしれません。

元供養・家墓のデメリットは3つあります。

  • 他の人が気軽にお墓参りしにくい

お墓が霊園や寺院にあれば、故人の親族と仲が良くなくても気軽にお墓参りに行くことができますが、家墓なら家にあがらないといけませんから、遺骨を管理する故人と仲良くなければ、気軽にはお墓参りに行くことができません。ハードルが高くなってしまうので、たくさんの方に気軽にお墓参りに来てほしいのであれば、家墓はあまりおすすめできません。

  • 管理している人が亡くなったら、遺骨の処分に困る

家墓で遺骨を管理者がいなくなったら、その後、遺骨をどうするかが困ってしまいます。家墓にするのであれば、あらかじめ管理する人が管理できなくなったらどうするか・どこに遺骨を納めるのかなどを決めておくと、困ることはなくなると思います。死生観や考え方などは違うので、亡くなったあとも親族が管理することを押しつけるのは辞めた方がいいでしょう。トラブルにもなる可能性があるので、きちんと話し合って、どうするかを決めておくといいでしょう。

  • 親族の理解が必要になってくる

手元供養や家墓の需要が高まっていますが、まだまだお墓を霊園や寺院で建てるのが一般的です。故人に近い遺族が家墓にしたいと言っても、周りの親族から反対される可能性もあるでしょう。現代のこのようなスタイルは昔ながらのスタイルの人には、簡単に受け入れてもらえないこともあると思います。十分に話し合いを行い、理解してもらう必要があります。


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